東禅寺 （東京都港区） 江戸四箇寺

泉岳寺を中心として、高輪寺町と呼ばれる一角に、アカガシなどの
常盤木が緑一杯の森を造るのが東禅寺である。
高輪寺町は、江戸の大半を焼いた明暦の大火（１６５７年）後に
移転してきたお寺が多いが、東禅寺はそれ以前の１６３６年に、
現在地に再興されている。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　東禅寺へ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山門


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参道


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　境内


　　　　　　　　　　　　　　　　　東禅寺横の洞坂


東禅寺は１６１０年、現在の赤坂・アメリカ大使館周辺に開創され
たと伝え、現在大使館横の＜霊南坂＞は、東禅寺開山の嶺南禅師の
名前の名残といわれている。
江戸時代、多くの大名の菩提寺として大いに栄え、江戸四箇寺の
一つに数えられた。
幕末に英国公使館が置かれたことから、襲撃事件が起こり、お寺は
一時廃れ、大名も離れていった。
現在、ここまで盛り返した努力が森を形成している。

＜東京都のお寺一覧＞

（１）寺名：東禅寺（とうぜんじ）
（２）住所：東京都港区高輪３－１５－１６
（３）山号：佛日山　（４）宗派：臨済宗妙心寺派
（５）開基：伊東祐慶　（６）開山：嶺南崇六
（７）開創：１６１０年　（８）本尊：釈迦牟尼仏
（９）その他
１）境内：国指定史跡　イギリス公使館跡
２）羅漢図：区指定文化財　室町時代
３）寒山拾得図：区指定文化財　江戸時代初期
４）白隠禅師筆＜金剛窟＞：区指定文化財　江戸時代
５）大槻玄沢埋葬の地：区指定旧跡
６）庭園：池泉式庭園　非公開
７）三重塔：１９９２年
８）訪問日：２０２３年１０月１日


　　　　　　　　　　　　　　　　　　山門


　　　　　　　　　　　　　　　　　仁王像


　　　　　　　　　　　　　　　　　　境内


　　　　　　　　　　　　　　　　　観音像


　　　　　　　　　　　　　　　　　　本堂


　　　　　　　　　　　　　　　　お地蔵さん


　　　　　　　　　　　　　　　　　三重塔