佐貫観音院 (栃木県塩谷町) 佐貫石仏

鬼怒川左岸にあって、64mにおよぶ大岩塊の中腹から下に、
像高18mの大日如来坐像が線刻された磨崖仏は佐貫石仏と
呼ばれ、また佐貫観音とも呼ばれている。
この磨崖仏は彫られた年代は不詳であるが、13世紀初期と
するのが通説となっている。
別説では、弘法大師空海が彫ったとも。
摩耗が激しく、全体像を見るのは困難であるが、顔の一部
が薄っすらと見える。

1佐貫石仏遠景DSC05703佐貫観音院 (1).JPG
                 大岩塊

2佐貫石仏DSC05703佐貫観音院 (13).JPG
              佐貫石仏

3佐貫石仏DSC05703佐貫観音院 (15).JPG
                 佐貫石仏

4大日如来の顔DSC05703佐貫観音院 (6).JPG
                大日如来の顔


この磨崖仏を守る佐貫観音院は、1230年慈眼寺観音院
として開創されたと伝え、明治時代の廃仏毀釈により廃寺と
なり、その後宇都宮市の東海寺別院となっている。

<栃木県のお寺一覧>

(1)寺名:佐貫観音院(さぬきかんのんいん)
(2)住所:栃木県塩谷町佐貫799
(3)山号:福聚山 (4)宗派:真言宗豊山派東海寺別院
(5)開創:1230年 (6)本尊:聖観音
(7)その他
1)佐貫石仏:国指定史跡 大日如来坐像線刻 像高18m
2)参考
  銅版阿弥陀曼荼羅:県指定文化財 東海寺保存 佐貫石仏の洞窟出土
3)訪問日:2022年10月3日

1本堂DSC05703佐貫観音院 (4).JPG
                  本堂

2白龍洞DSC05703佐貫観音院 (12).JPG
                 白龍洞

3白龍洞DSC05703佐貫観音院 (9).JPG
                 白龍洞

4小洞は億の院DSC05703佐貫観音院 (5).JPG
                小洞は奥の院

5佐貫観音院前DSC05703佐貫観音院 (16).JPG
                佐貫観音院前