海蔵寺 (和歌山県田辺市) 弁慶観音

平安時代から熊野灘を根拠とした熊野水軍は、新宮を本拠とする
新宮別当家が率いる水軍と、田辺別当家が率いる水軍があったと
いわれ、源平合戦の壇ノ浦の戦いでは、従来平家に従っていた
田辺熊野水軍が源氏に味方したことによって、源氏が勝利したとも
いわれている。
その田辺熊野水軍の別当であった湛増(武蔵坊弁慶の父という伝承)
が、軍船に乗せて守護仏とした仏像が<弁慶観音>と呼ばれる
菩薩形坐像で、湛増と縁のある闘鶏神社(田辺市)の神宮寺に
伝わって来た。
神仏分離で、神宮寺(覚方寺)が廃寺となり、弁慶観音は海蔵寺に
移座されたといわれている。
田辺市には、伝弁慶生誕地としてのゆかりの地が多くある。

<和歌山県のお寺一覧>

(1)寺名:海蔵寺(かいぞうじ)
(2)住所:和歌山県田辺市南新町20
(3)山号:慈航山 (4)宗派:臨済宗妙心寺派
(5)開基:浅野氏重(田辺城主) (6)開創:1605年
(7)本尊:釈迦牟尼
(8)その他
1)菩薩形坐像(弁慶観音):県指定文化財 鎌倉時代
2)訪問日:2019年11月16日

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                  門前

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                  全景

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                  山門

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5地蔵尊(30-3606)海蔵寺 (8).JPG
                  地蔵尊

6左に観音堂右に本堂(30-3606)海蔵寺 (7).JPG
               左に観音堂 右に本堂

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                  境内

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