梅旧院 (大阪市天王寺区) 芭蕉堂

天王寺七坂の一つ口縄坂(くちなわざか)を登りきった左に建つのが
梅旧院である。
<天王寺七坂>とは、北から
 真言坂:生國魂神社への参道で、神社の真言宗寺院があった
 源聖寺坂:坂下に源聖寺がある
 口縄坂(蛇坂):浄春寺、梅旧院への参道
 愛染坂:愛染堂への参道
 清水坂:清水寺への参道
 天神坂:安居神社(天神)への参道
 逢坂:逢坂関に向う坂
梅旧院への口縄坂(蛇坂)は芭蕉の句にも詠まれている
芭蕉の句<口とぢて蛇坂(くちなわざか)を下りけり>

1口縄坂(27-2233)(00)梅旧院 (5)1.JPG
                 口縄坂

2口縄坂(27-2233)(00)梅旧院 (6)1.JPG
                 口縄坂

3山門(27-2233)(00)梅旧院 (7)1.JPG
                梅旧院山門

梅旧院の開創は不詳であるが、菅原道真が太宰府へ向う折の
ゆかりの地と伝承されている。
1694年芭蕉が大坂の地で亡くなった際、梅旧院の和尚がお経を
唱えた(花屋日記より)ことから、芭蕉と梅旧院の深い関わりを
うかがわせる。
芭蕉弟子の野坡が1704年に芭蕉供養塔を建て、加賀の俳人・
不二庵二柳が芭蕉堂を建てている。
それに、夕陽丘は芭蕉ゆかりの地でもある。

<全国のお寺一覧>

(1)寺名:梅旧院(ばいきゅういん)
(2)住所:大阪市天王寺区夕陽丘町1-18
(3)山号:宝光山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開創:不詳 (6)本尊:釈迦牟尼
(7)訪問日:2015年9月20日、2022年6月19日

4本堂(27-2233)(00)梅旧院 (8)1.JPG
                  本堂

5水子地蔵(27-2233)(00)梅旧院 (3).JPG
                水子地蔵

6芭蕉供養塔(27-2233)(00)梅旧院 (9)1.JPG
           芭蕉供養塔

7芭蕉堂(27-2233)(00)梅旧院 (4)1.JPG
                 芭蕉堂


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