教善寺 (兵庫県伊丹市) 伊丹廃寺ゆかりの本尊

伊丹から多田神社(川西市)への参詣道・多田街道に面して建つのが
教善寺である。
境内には小さいながらも清楚な庭園が築かれ、隅々まで整備が行き届いた
お寺にあって、本堂前に<伊丹廃寺跡出土礎石>が安置されている。
この伊丹廃寺は、奈良時代開創と推定される法隆寺式伽藍配置を有した
古代寺院と考えられが、正式寺名は不明である。
かって地名にあった良蓮寺ともいわれている。
その伊丹廃寺が、1579年の織田信長による有岡城攻めによって兵火に
罹り廃寺となったといわれている。
その際、伊丹廃寺の阿弥陀如来像が教善寺に移され本尊として祀られた
と伝えられている。

伊丹廃寺は教善寺の西1km弱の、自衛隊基地の南に公園として
整備され、国の史跡となっている。

<兵庫県のお寺一覧>

(1)寺名:教善寺(きょうぜんじ) 
(2)住所:兵庫県伊丹市北伊丹3-67
(3)山号:久遠山 (4)宗派:真宗興正派
(5)開基:釈正蓮 (6)開創:1469年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)阿弥陀如来立像:市指定文化財 南北朝時代 像高99cm

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               門前の多田街道

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                 山門

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                 境内

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                 庭園

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              伊丹廃寺跡出土礎石

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                 本堂

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                伊丹廃寺跡

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