座光寺 (鳥取県鳥取市) 京都因幡堂ゆかり

京都市下京区の平等寺(因幡堂)の開創由来を描いた<因幡堂縁起絵巻>
によると、
 997年平安貴族の橘行平が因幡国へ下向、その地で病にかかったが、
夢告により因幡賀留津の浜に霊木があると告げられ、浜に赴くと
薬師如来がひきあげられた。
因幡菖蒲浦に草堂を建て、薬師如来を祀った。
<これが座光寺の始まりといわれている。>
その後、行平が帰京したところ、薬師如来が因幡から京へ飛んで、行平の
屋敷に降り立った。
行平は屋敷をお寺として、その薬師如来を祀り因幡堂とした。

別の説では、天徳年間(957~61年)に開創された薬師寺が座光寺の
始まりと伝え、橘行平が薬師如来を京へ持ち帰えり、光背と台座が
残されたことから座光寺と呼ばれたといわれている。
現在も台座は残されている。
いずれにしても、因幡に祀られていた薬師如来が京都因幡堂の本尊と
なったのであろう。

<鳥取県のお寺一覧>

(1)寺名:座光寺(ざこうじ) 
(2)住所:鳥取県鳥取市菖蒲536
(3)山号:菖蒲山 (4)宗派:天台宗
(5)開創:10世紀後半 (6)本尊:薬師如来
(7)その他
1)中国四十九薬師霊場第45番
2)訪問日:2018年4月28日


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                座光寺へ

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                 全景

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                 本堂

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