林昌寺 (岐阜県恵那市) 茅葺鐘楼門

恵那市山岡町久保原の国道418号沿いに建つ林昌寺の参道前には、
地元の人々の篤い信仰を集める<爪切地蔵尊>が小さな祠に
祀られている。
これは、弘法大師が一夜で爪で彫られたと伝承される地蔵尊で、
350年ほど前から、煙火をあげて祭る伝統行事があり、現在は
花火大会として催されている。

そこから参道が続き、茅葺の鐘楼門が迎えてくれる。
この山門は1625年に林昌寺が開創された当時に建立され、
その後何度か修復されたが、当時の姿をとどめているとか。
ここ林昌寺の建つ地は、1317年頃に天台宗の僧が村人と協力して、
10年余りの歳月をかけて建立した<瑠璃光寺>の跡地で、本尊の
薬師如来像は現在も林昌寺の本尊として引き継がれているといわれている。

<岐阜県のお寺一覧>

(1)寺名:林昌寺(りんしょうじ) 
(2)住所:岐阜県恵那市山岡町久保原388
(3)山号:医王山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開基:龍山長雲 (6)開創:1625年 
(7)本尊:薬師如来
(8)その他
1)中部四十九薬師霊場第27番
2)薬師如来坐像:市指定文化財 鎌倉時代末期
3)鐘楼門(山門):市指定文化財 1625年
4)瑠璃光寺跡:市指定史跡
5)参考
  爪切地蔵尊:市指定史跡
  爪切地蔵尊奉納煙火:市指定無形民俗文化財
6)訪問日:2016年6月3日


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                 参道

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                 鐘楼門

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                 本堂

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                爪切地蔵堂

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                爪切地蔵尊


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