福源寺 (奈良県川上村) 川上村の古刹

川上村大滝ダムの西、高原山(1087m)の中腹に建つ山寺の福源寺は、
白鳳時代に役行者が開創したと伝え、修験道の大峰山から出土した
仏頭など役行者ゆかりの寺宝が残されている。
福源寺には種々の伝承や歴史が伝わり、古の様子が寺宝として残され、
この山寺の存在が光る。
その中で、
 貞観年間(859~877年)に木地師の祖といわれる惟喬親王が隠棲し、
岡室御所と福源寺が呼ばれたとか。
 建久年間(1190~99年)福源寺中興の仁西上人が薬師如来と共に、
高原の里人と有馬温泉の再興に尽力したとか。

福源寺へのアクセスは山道であるが、川上村の歴史を物語るお寺への
参拝者が増えることを願っている。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:福源寺(ふくげんじ) 
(2)住所:奈良県川上村高原902
(3)山号:高峯山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開基:役行者 (6)開創:7世紀後半 
(7)本尊:釈迦牟尼
(8)その他
1)薬師如来坐像:重要文化財 1085年 像高127cm
2)自天王の遺品(兜):重要文化財 15世紀 (金剛寺と共有か)
3)釈迦如来坐像:村指定文化財 12世紀後半 像高48cm
  天部形立像4躯:村指定文化財 藤原時代2躯と鎌倉時代2躯
  聖観音坐像:村指定文化財 鎌倉時代
4)大般若経:村指定文化財 藤原時代
5)藍章包大袖:村指定文化財 南北朝時代
6)訪問日:2018年10月28日


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              大滝ダム湖と白屋橋

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                 福源寺へ

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                 境内

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                 本堂

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                境内から


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