広智寺 (大阪府高槻市) 多臂観音像

広智寺の本尊十一面観音は、1991~93年に解体修理が行われ、当初
は不空羂索観音像で、いつしか(江戸時代前期推定)十一面観音に改造
されたことが解った。元々手は8本あったことから文化財指定では、
多臂観音立像として登録されている。
多臂観音とは、千手観音のように4本以上の手を持つ観音を指している。
この多臂観音は平安時代初期の造像と推定されている。

広智寺は聖徳太子の開創と伝え、後に隣地の上宮天満宮の神宮寺と
なったが、戦国時代広智寺も上宮天満宮も高山右近によって焼失した。
1661年高槻城主によって、共に再興されている。
多臂観音も元は上宮天満宮の本地仏であったかも。

<大阪府のお寺一覧>参照

(1)寺名:広智寺(こうちじ) (2)住所:大阪府高槻市天神町2-1-3
(3)山号:曇華山 (4)宗派:黄檗宗
(5)開基:聖徳太子 (6)開創:不詳 (7)中興:1661年 永井直清 龍渓
(8)本尊:十一面観音
(9)その他
1)多臂観音立像:府指定文化財 平安時代初期 像高168cm

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                        山門

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                        本堂

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