妙安寺 (名古屋市熱田区) 沢の観音

堀川左岸の小高い処に建つ妙安寺は、江戸時代には<澤の観音>と
呼ばれ多くの参拝者があり、境内から望む堀川と背景の風景が尾張名所
として名をなした。

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                 堀川


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                 全景

現在は、開発が進み全くその面影もない。
澤の観音は熱田四観音の一つで、かっては熱田神宮の東北・澤の地に
あった観音堂に祀られていたが、妙安寺が現在地に再興されて以降に
移されたといわれている。

妙安寺は、文禄年間(1592~96年)現在の名古屋市中川区に開創
されたと伝え、1669年現在地に移転再興されている。
境内には、かって熱田神宮寺にあり、明治維新後の神仏分離によって
神宮寺が廃寺となり、妙安寺に移された芭蕉などの俳人の句碑がある。

<愛知県のお寺一覧>

(1)寺名:妙安寺(みょうあんじ) 
(2)住所:名古屋市熱田区新尾頭2-2-19
(3)山号:富春山 (4)宗派:臨済宗妙心寺派
(5)開創:1592~96年 (6)中興:1669年 津田富春 
(7)本尊:聖観音
(8)その他
1)芭蕉句碑:此うみに草鞋すてん笠しくれ
2)訪問日:2017年5月21日



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                 本堂

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                芭蕉句碑

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                 観音堂

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                六地蔵石幢


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