釈尊寺 (大阪府枚方市) 清凉寺式釈迦如来

地名に残す釈尊寺は、かっては大寺として栄えた古刹である。
本尊の釈迦如来は清凉寺式釈迦如来と呼ばれる仏像である。
京都清凉寺の本尊釈迦如来立像(国宝)は<三国伝来の釈迦>と
呼ばれ、中国宋代に中国で造らせた仏像を東大寺僧・奝然が持ち帰って
祀った釈迦如来で、鎌倉時代以降尊崇を集め、摸刻像が多く造られ、
現在100体ほどが残っている。
釈尊寺の釈迦如来立像もその一つで、鎌倉時代初期の造立と
いわれている。

釈尊寺は、天平年間(729~749年)に開創されたと伝え、当初は
行基寺と呼ばれた。
平安時代中期には大寺として、天皇から勅額を贈られるほど栄えたと
いわれている。
現在は、こじんまりとした境内で、周囲は住宅団地となっている。

<大阪府のお寺一覧>参照

(1)寺名:釈尊寺(しゃくそんじ) (2)住所:大阪府枚方市釈尊寺町1-10
(3)山号:霊鷲山 (4)宗派:浄土宗
(5)開基:行基 (6)開創:729~749年 (7)本尊:釈迦如来
(8)その他
1)釈迦如来立像:府指定文化財 鎌倉時代初期 像高167cm

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                        門前

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                        山門

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                        本堂

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