帝釈寺 (兵庫県香美町香住区)

香住の古刹・帝釈寺は、聖徳太子が刻んだと伝承される帝釈天像が、
676年下浜枕ノ崎に漂着し、地元の漁夫が救いあげて堂宇を建て
祀ったのが始まりと伝えられている。
552年仏教公伝以来、朝鮮から仏像が伝来したが、廃仏派の物部氏と
崇仏派の蘇我氏が対立し、物部氏は多くの仏像を難波の堀や海に
放棄したといわれている。
こうした仏像の一つが山陰海岸まで流れ着いたと伝承されているのである。
例えば、長野善光寺の本尊・善光寺如来も難波の堀から救いあげられた
仏像だと伝承されている。

702年法相宗開祖・道照上人が聖観音を刻み、帝釈天の脇仏として
祀って伽藍を整備し、帝釈寺を再興したといわれている。
室町時代には大寺として大いに栄えたといわれ、現在も多くの
文化財を残している。

<兵庫県丹波、但馬のお寺一覧>

(1)寺名:帝釈寺(たいしゃくじ) 
(2)住所:兵庫県香美町香住区下浜599
(3)山号:喜見山 (4)宗派:高野山真言宗
(5)開創:676年 (6)中興:702年 道照上人 
(7)本尊:帝釈天
(8)その他
1)本尊・帝釈天倚像:県指定文化財 1301年 像高145cm
2)聖観音立像:重要文化財 平安時代 像高145cm
3)釈迦十六善神像(画):町指定文化財 室町時代
4)青銅製経筒:町指定文化財 室町時代 裏山出土
5)独鈷石:町指定文化財 裏山出土
6)庭園:町指定名勝 江戸時代初期作庭
7)訪問日:2016年5月2日


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                 外観

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                 本堂へ

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                 本堂

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                 境内

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                庭園の一部

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                 周辺


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