願興寺 (香川県さぬき市)

さぬき市を流れる鴨部川中流にある願興寺は、現在地より南100mほどの
地に、奈良時代に開創されたと推定されている。
その地からは奈良時代の古瓦が出土しており、大寺であったともいわれている。
史料からは830年創建となっているが、再建された年紀かも。
戦国時代兵火により焼失し、現在地に移転している。
なんと言っても、所蔵されている<脱活乾漆造聖観音坐像>がこのお寺の
寺宝であろう。

脱活乾漆造仏像は7世紀末から8世紀にかけて造られ、奈良を中心として
分布しており、四国では非常に珍しい仏像である。
代表的な東大寺法華堂の諸仏はどれも大型の仏像であるが、当寺の
聖観音坐像は小型ではあるが気品を持っている。

<香川県のお寺一覧>

(1)寺名:願興寺(がんこうじ) 
(2)住所:香川県さぬき市造田是弘1248
(3)山号:施薬山 (4)宗派:真言宗善通寺派
(5)開創:奈良時代 または830年 (6)本尊:薬師如来
(7)その他
1)聖観音坐像:重要文化財 奈良時代中期 像高80cm 脱活乾漆造
2)訪問日:2016年9月11日


画像
                 参道

画像
                 山門

画像
                 本堂

画像
                 観音堂

画像
                 周辺


この記事へのトラックバック