与楽寺 (奈良県広陵町)

田畑の中に建つ与楽寺の開創は不詳であるが、弘法大師の伯母による
開創ともいわれている。
お寺に伝わる十一面観音立像からも奈良時代後期の開創と推定できる
かも。
1233年銘の十一面観音立像(鞘仏)の補修の際、胎内から見つかった
十一面観音立像がマユミの木で造られた渡来仏である。
恐らく遣唐使によって請来されたと考えられている。
また、本尊の弘法大師坐像は1373年の造像で、銘の入った弘法大師像
として貴重な資料となっている。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:与楽寺(ようらくじ) (2)住所:奈良県広陵町広瀬797
(3)山号:金龍山 (4)宗派:高野山真言宗
(5)開創:不詳 (6)本尊:弘法大師
(7)その他
1)十一面観音立像(胎内仏):重要文化財 中国唐時代 像高31cm
  十一面観音立像(鞘仏):重要文化財 1233年 像高118cm
  鞘仏納入品:重要文化財
2)弘法大師坐像:県指定文化財 1373年 像高84cm
3)訪問日:2016年3月12日


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                 遠景

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                 全景

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                 山門

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                 本堂


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