西蓮寺 (愛知県安城市)

西蓮寺には<都築弥厚茶室>がある。
これは、西三河の安城が原と呼ばれた枯地に用水を導き、豊かな農地に
すべく計画案を立て、幕府に提案した都築弥厚の屋敷にあった茶室である。
都築弥厚の計画は本人が亡くなって頓挫したが、明治維新から工事が
行われ、1880年に通水し、明治用水と呼ばれている。
これによって、碧海地域は<日本のデンマーク>と呼ばれる農業地帯と
なった。

西蓮寺の開創は不詳であるが、南北朝時代初期に開創されたと伝わる
真宗の古刹で、多くの文化財が残っている。
山門に至る両側の白壁、山門脇のイチョウが迎えてくれる。

<愛知県のお寺一覧>参照

(1)寺名:西蓮寺(さいれんじ) 
(2)住所:愛知県安城市東端町寺下9
(3)山号:西光明山 (4)宗派:真宗高田派
(5)開創:南北朝時代初期 (6)本尊:阿弥陀如来
(7)その他
1)南蛮屏風:県指定文化財 江戸時代
2)親鸞聖人像(画):市指定文化財 江戸時代
  光明本尊図:市指定文化財 南北朝時代
  真宗十祖図:市指定文化財 南北朝時代
  真宗八祖図:市指定文化財 南北朝時代
3)阿弥陀三尊像(画):市指定文化財
4)松平氏関係文書:市指定文化財 室町~江戸時代
5)都築弥厚茶室:市指定文化財 江戸時代後期
6)イチョウ:市指定天然記念物 推定樹齢300年
7)訪問日:2016年10月30日


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                 山門

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                 本堂

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                 境内

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                イチョウ


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