春慶寺 (福井県鯖江市) 近松門左衛門ゆかりの寺

鯖江市吉江地区は<近松門左衛門の里>と呼んでいる。
近松門左衛門は1653年越前に誕生し、1655年父が吉江藩に
仕えるべく吉江に家族ともども移り住んでいる。
1664年父が何らかの理由で浪人になると生活にも困る状態となり、
一家は春慶寺に身を寄せたといわれている。
その後、一家そろって京都へ出ていった。
近松は1680年代には浄瑠璃・歌舞伎の作者として世に出ている。
10年余りの吉江での生活ではあったが、自然に恵まれた環境の中で
豊かな感性を育み、人情味あふれる作品を作り出している。

春慶寺は奈良時代に、白山信仰の祖・泰澄大師によって開創されたと
伝えられている古刹である。
1645年吉江藩ができると、藩主の庇護を受けて、藩の祈願所と
なっている。
杉木立の中には、樹齢数百年の古木もある。

<福井県のお寺一覧>

(1)寺名:春慶寺(しゅんけいじ) 
(2)住所:福井県鯖江市米岡町5-1
(3)山号:春日山 (4)宗派:天台真盛宗
(5)開基:泰澄大師 (6)開創:奈良時代 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)石造物:市指定文化財 室町時代~
2)大杉:市指定天然記念物 推定樹齢500年
3)訪問日:2016年5月21日

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                 吉江の里

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                 吉江の里

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                 参道と本堂

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                  六地蔵

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                 大杉(右)

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                  石造物

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                  二葉葵


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