安養寺 (滋賀県大津市逢坂) 蓮如上人ゆかりの寺

百人一首にも詠われている<逢坂の関>は646年に設置され、平安時代初期に
再設置された最古類の関所である。
 蝉丸の歌<これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関>
 清少納言の歌<夜をこめて鳥の空音ははかるともよに逢坂の関はゆるさじ>
その逢坂の関近くに862年開創されたと伝わるお寺が安養寺である。

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                  山門

1465年大谷本願寺が比叡山の僧兵に襲われ、蓮如上人は逢坂山を
越えて近江に入ったところで僧兵に追いつかれ、上人は安養寺の
石の蔭に隠れ難を逃れたと伝承され、蓮如上人はその石に名号を
刻んだといわれ、身代りの石として寺宝となっている。

小さなお寺であるが、歴史を刻んだお寺である。
立地は京阪電車京津線の逢坂踏切のすぐ傍に建つ。

<大津市のお寺一覧>

(1)寺名:安養寺(あんようじ) 
(2)住所:滋賀県大津市逢坂1-8-11
(3)山号:逢坂山 (4)宗派:浄土真宗本願寺派
(5)開基:智証大師円珍 (6)開創:862年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)本尊・阿弥陀如来坐像:重要文化財 藤原時代 像高134cm
2)訪問日:2014年10月11日

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                  標石

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                 京阪電車


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