天華寺 (三重県松阪市嬉野)

松阪市嬉野を流れる中村川左岸を通るJR名松線の左に小高い丘陵がある。
通称天花寺山と呼ばれ、その麓に古代寺院・天華寺廃寺があった。
また、天花寺山の上台地には天花寺城があった。
天華寺廃寺は白鳳時代の創建で、金堂と塔を備えた大寺であった。
天花寺城は北畠氏の出城であった。
永禄年間(1558~70年)の織田信長の伊勢侵攻により、天華寺廃寺
と天花寺城は完全に焼失している。
発掘調査によって、天華寺廃寺の遺物が発掘され、その規模の大きさが
解明されている。

現在の天華寺は1615年、天花寺城跡に移ってきて天華寺の名を引き継
いでいる。
周辺の散策は往時を偲ばせてくれる。

<三重県のお寺一覧>

(1)寺名:天華寺(てんげいじ) 
(2)住所:三重県松阪市嬉野天花寺町763-4
(3)宗派:曹洞宗 (4)開創:不詳 
(5)中興:1615年(6)本尊:釈迦牟尼
(7)参考
1)天華寺廃寺出土 せん仏:市指定文化財
  天華寺廃寺出土 塑像:市指定文化財
2)訪問日:2016年5月15日


画像
                天花寺山
           <手前に天華寺廃寺があった>

画像
                天華寺全景

画像
                 山門

画像
                 本堂


この記事へのトラックバック