春浦院 (京都市右京区) 妙心寺境外塔頭

春浦院の創建は不詳であるが、17世紀前半に再興されたと伝えられている。
春浦院が所蔵する<福富草紙>(春浦院本)はお伽草紙絵巻の古類に属し、
その原本は14世紀以前といわれている。
その最も古い伝本が春浦院本とされ、それ以降様々な福富草紙や福富長者物語
が著されている。
そのあらすじは、
<秀武なる老人が放屁の芸を身につけ、それを糧に望外な富を手に入れた。
それを羨む福富なる人物が、妻に嗾けられ秀武に弟子入りしたが、嘘の方策
を教えられ、放屁の芸を披露したがさんざんな目に遭った。
福富の妻は、賑やかな町中で秀武にかみつき、見物する人々の喧騒の中で
物語は終わる>

<妙心寺と塔頭一覧>

(1)寺名:春浦院(しゅんぽういん) 
(2)住所:京都市右京区花園坤南町17
(3)宗派:臨済宗妙心寺派大本山妙心寺の塔頭
(4)開創:不詳 (5)中興:空山宗空 1628年 
(6)本尊:勢至菩薩
(7)その他
1)福富草紙:重要文化財 15世紀前半

画像
                 全景


この記事へのトラックバック