上山寺 (京都府京丹後市丹後町)

781年隠岐国(隠岐島)の佐々木隠岐守弘成は毎夜、十一面観音が
夢に現れ、<東へ行き仏閣を建て十一面観音を安置せよ>と夢告を
受け、出家して明法と名を改め海上を東へ。
丹後国袖志浦に着き、山へ向い現在の上山に堂宇を建て、十一面観音
を安置したのが上山寺の始まりと伝えられている。
その後、大いに栄え門前集落もできる程の賑わいであったといわれている。
現在の上山寺は、小さな堂が残るのみであるが、多くの石仏や石塔が
古の歴史を刻んでおり、自然と調和した風景を見る。

上山寺の背後の高原には<碇千軒>と呼ばれた集落もできている。
この碇千軒は豪雪のために集団移転し、碇高原には碇高原牧場が
でき、丹後の観光スポットともなっている。

<京都丹後のお寺一覧>参照

(1)寺名:上山寺(じょうざんじ) (2)住所:京都府京丹後市丹後町上山
(3)山号:吉野山 (4)宗派:高野山真言宗
(5)開山:明法 (6)開創:781年 (7)本尊:十一面観音
(8)その他
1)十一面観音立像:市指定文化財 藤原時代
2)宝篋印塔2基:市指定文化財 1381年と1567年銘
  五輪石塔:市指定文化財 1565年
3)上山寺歴史環境地区:市指定史跡

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                       袖志浦

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                       上山寺へ

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                       上山集落

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                       上山寺

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                       宝篋印塔

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                     五輪石塔など

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                     日本海を望む

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                      碇高原牧場

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