小松本覚寺 (石川県小松市)

浄土真宗の越前への浸透は、真宗高田派三河教団の和田信性が
鎌倉時代末期に、足羽川流域の和田(福井市和田)に念仏道場
を開いたのが始まりで、この念仏道場が和田本覚寺の始まりである。
14~15世紀北陸に浄土真宗が浸透する一方、本願寺派と高田派
の勢力争いは激しくなる。
15世紀の初めに、和田道場は和田本覚寺となり本願寺派となる。
和田本覚寺は、越前における本願寺派の拠点として、また蓮如上人
が吉崎御坊へ入る支援を行っている。
1506年越前守護朝倉氏との戦いで敗北し、和田本覚寺は加賀へ
逃れ、1567年朝倉氏との和睦によって越前に戻っている。
その時に、本坊は加賀に留まり、小松本覚寺として加賀に根を下ろ
している。
北陸浄土真宗の拠点であった本覚寺は、和田本覚寺
(浄土真宗本願寺派)と小松本覚寺(真宗大谷派)としてその勢力
を維持している。

小松本覚寺は小松において最大のお寺といわれ、その構えもそれに
相応しい。

<石川県のお寺一覧>

(1)寺名:小松本覚寺(こまつほんがくじ)<正式名:本覚寺>
(2)住所:石川県小松市寺町37
(3)山号:足羽山 (4)宗派:真宗大谷派
(5)開基:和田信性 (6)開創:14世紀初期 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)親鸞聖人遺文:市指定文化財 室町時代 蓮如上人筆
2)訪問日:2015年9月22日

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                 外観

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                 山門

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                 本堂

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                イチョウ


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