正覚寺 (愛知県扶桑町)

尾張北部(尾北地方)にキリシタンが増えたのは、1615年宣教師が
美濃を中心に布教し、それが尾北にも浸透したことによるといわれている。
寛文年間(1661~73年)のキリシタン迫害の嵐が尾北にも押し寄せ、
各地で処刑が行われ、特にお寺での処刑が多かったといわれる。
その1ヶ所が正覚寺で、キリシタン殉教史跡となっている。

正覚寺の開創は不詳であるが、かっては真言宗の巨刹であったと
伝えられている。
その後は衰退し、1509年に再興されたが、1584年小牧・長久手の
戦いで罹災し全焼している。
現在はこじんまりとしたお寺である。
しかし、所蔵する円空仏・十二神将像は円空仏の中でも希少なものである。

<愛知県のお寺一覧>

(1)寺名:正覚寺(しょうかくじ) 
(2)住所:愛知県扶桑町斎藤県タ21
(3)山号:医王山 (4)宗派:臨済宗妙心寺派
(5)開創:不詳 (6)中興:1509年 
(7)本尊:薬師如来
(8)その他
1)円空仏十二神将像:町指定文化財 
2)訪問日:2015年10月4日


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                 標石

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                 本堂


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