弘法寺 (岡山県瀬戸内市) 備前の名刹

県道28号を岡山から牛窓方向へ走ると、左手に朱色の楼門が見えてくる。
これが弘法寺の山門である。山門だけがポツンと建っている。
近くに寄って見ると、参道らしき道が残っており、県道を越えて山手に
通じている。
境内は、1967年の火災で本堂など主要な伽藍が焼失し、その後
再建されず常行堂などが残るのみの野原となっている。
塔頭の遍明院と東寿院が法灯を継いで、寺宝を管理している。

弘法寺は662年に開創されたと伝えられるが詳細は不詳である。
天平年間(729~749年)になり、報恩大師が備前四十八ヶ寺の
一つとして再建し、807年弘法大師空海が千手観音を本尊として
安置し、弘法寺と称するようになったと伝承されている。
その後も、朝廷や領主の支援を受けて大いに栄えたといわれている。
備前の名刹であるが、本堂が再建される見通しは。

<岡山県のお寺一覧>

(1)寺名:弘法寺(こうぼうじ) 
(2)住所:岡山県瀬戸内市牛窓町千手181
(3)山号:千手山 (4)宗派:高野山真言宗
(5)開創:662年 (6)本尊:千手観音
(7)その他
1)山門:県指定文化財 1723年再建
  常行堂:市指定文化財 1781年
2)菊牡丹透華鬘:重要文化財 1389年
  磬:県指定文化財 1285年
3)報恩大師塚:市指定史跡
4)練供養:県指定無形民俗文化財
5)その他多くの文化財が塔頭などにある
6)訪問日:2015年8月23日


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                 山門

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                 参道

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                常行堂(左)

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                 遍明院

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                 東寿院


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