楊柳寺 (兵庫県多可町)

北播磨の山あいに、長く続く石段が古刹然とした風景を想像させ、
登って行くとそれに違わず古色蒼然の気を感じる。
楊柳寺は651年インドから飛来したとする伝承上の法道仙人に
よって開創されたと伝えられる古刹なのである。
天正年間(1573~92年)織田信長軍の兵火に罹り全山焦土
と化している。
江戸時代初期に再興され、広い森林境内を持っている。
現在は、2塔頭(法持院、薬王院)が管理している。

本尊の楊柳観音は手に柳を持つ聖観音の一種で、33観音の
一つである。
奈良・大安寺の楊柳観音が有名である。
他に、6体の仏像は平安時代の作で、兵庫県の文化財に指定
されている。

<兵庫県のお寺一覧>

(1)寺名:楊柳寺(ようりゅうじ) 
(2)住所:兵庫県多可町八千代区大和774
(3)山号:柳山 (4)宗派:天台宗
(5)開基:法道仙人 (6)開創:651年 
(7)本尊:楊柳観音
(8)その他
1)本堂:国登録文化財 1751年
2)仁王門:国登録文化財 江戸時代中期
3)楊柳観音立像:町指定文化財 7世紀後半 像高180cm
4)県指定文化財仏像
  十一面観音立像3体:平安時代前期
  毘沙門天立像:藤原時代 像高135cm
  千手観音立像:藤原時代 像高180cm
  兜跋毘沙門天立像:藤原時代 像高155cm
5)訪問日:2012年5月27日


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                 仁王門

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                 仁王像

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                 参道

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                 参道

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                 本堂

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                阿弥陀堂

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                塔頭法持院


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