慈恩院 (長野県豊丘村)

伊那谷にあって、東に伊那山脈を頂き、天竜川が形成した日本一といわれる
河岸段丘の中心に位置する豊丘村の慈恩院には、幕末に活躍した
<おばさん力>のシンボル松尾多勢子(1811~1894年)の墓がある。
松尾多勢子は、現在の豊丘村で主婦の役割を終え、52歳で上洛し尊皇攘夷
の志士を支援し、岩倉具視の女参事のような仕事もやり、王政復古の一助
ともなり、尊皇派女性志士とも呼ばれた。
島崎藤村<夜明け前>にも度々登場する<おばさん>である。

慈恩院は鎌倉時代に真言宗のお寺として開創されたと伝えられ、1574年
曹洞宗に改宗している。
火災や集中豪雨などで、何度も荒廃したがその度に再興され、今や豊丘村
の大寺となっている。

<長野県のお寺一覧>

(1)寺名:慈恩院(じおんいん) 
(2)住所:長野県豊丘村神稲7757
(3)山号:補陀山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開創:鎌倉時代 (6)本尊:釈迦牟尼
(7)その他
1)山門:村指定文化財 1740年
2)宝篋印塔:村指定文化財 鎌倉時代 塔身上部欠損
3)訪問日:2014年9月13日

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           伊那山脈と豊丘村を遠く望む

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                 豊丘村

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                  山門

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                  境内

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                  本堂

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                 宝篋印塔


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