法明寺<法妙寺> (岐阜県瑞浪市) 桜堂薬師

東濃の名刹・桜堂薬師は812年開創されたと伝えられ、比叡山・高野山と
並ぶ三霊山と呼ばれたこともある名刹である。
比叡山の三諦上人覚祐がこの地を訪れ、桜の霊木から薬師如来を彫って
祀ったのが始まりといわれ、平安初期の嵯峨天皇の勅願寺となったと
いわれている。
七堂伽藍を備えた大寺として栄え、鎌倉時代には<桜堂は花の名所>
と記され名刹として知れ渡ったようだ。
ところが、1571年織田信長の命によって焼打ちに遭い、ほとんどが
焼失している。これも天台宗寺院の運命なのだろうか。
1660年になって、比叡山の僧・永秀と賢秀によって再興されている。
現在は、桜堂薬師保存会や集落の人々によって維持されている。

仁王門を潜り、池に沿って参道を歩みながら、木々越しに望む本堂
の姿が古の風景を想像させる。
現在の伽藍は小さいながら、何故名刹の雰囲気を持っているのだろう。

<岐阜県のお寺一覧>

(1)寺名:法明寺(ほうみょうじ)<通称:桜堂薬師、別名:法妙寺>
(2)住所:岐阜県瑞浪市土岐町5728
(3)山号:瑞桜山 (4)宗派:天台宗
(5)開山:三諦上人覚祐 (6)開創:812年 
(7)本尊:薬師如来
(8)その他
1)本堂:市指定文化財 1667年
  仁王門:市指定文化財 1665年
2)仏像群(薬師如来坐像など本堂安置の仏像):市指定文化財
  仁王像:市指定文化財 16世紀
3)絵馬群4枚:県指定文化財 1613年、1671年など
  舞楽面3面:県指定文化財 鎌倉~室町時代
  句額群:市指定文化財 江戸時代
4)土岐双生竹:県指定天然記念物
5)三諦上人供養塔:県指定史跡
6)訪問日:2014年6月14日


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                 仁王門

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                 仁王像

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                 境内

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                 境内

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                オブジェ

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                 本堂

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                 絵馬

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                 石塔群


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