願行寺 (京都府宇治市)

法然上人を祖とする中世の専修念仏・浄土宗には9流派があったといわれ、
その内、現在まで存続しているのは鎮西派(浄土宗)、西山派(西山浄土宗など)、
親鸞を祖とする大谷門徒(浄土真宗)である。
鎮西派の中にも流派が幾つかあり、その中で京都三派の一つ<木幡流>の
祖・慈心良空が1238年開創した専修念仏道場・尊勝寺が願行寺の
始まりと伝えられている。
尊勝寺は応仁の乱で焼失したが、1576年尊勝山願行寺として再興されている。

現在では専修念仏木幡流はなく、知恩院を総本山とする浄土宗である。
願行寺本堂前の沙羅双樹は見事である。

<京都府南部のお寺一覧>参照

(1)寺名:願行寺(がんぎょうじ) (2)住所:京都府宇治市木幡西中10
(3)山号:尊勝山 (4)宗派:浄土宗
(5)開山:慈心良空 (6)開創:1238年 (7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)本尊・阿弥陀如来立像(霧がくれの弥陀):市指定文化財 13世紀 像高97cm
  阿弥陀如来坐像:市指定文化財 藤原時代 像高34cm

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                        山門

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                       沙羅双樹

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                        本堂

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