連城寺 (奈良県奈良市)

大和に拠点を置く古代豪族紀氏(紀伊の紀氏もある)は7世紀後半~平安前期
に栄えた古代豪族で、朝廷にも重用されている。
一族に歌人・紀貫之がいる。
この紀氏が天智天皇の頃、飛鳥に氏寺として建てたといわれる紀寺が、
平城遷都にともない平城京に移り大いに栄えたといわれる。
その後、平安時代初期に紀有常が再興し、連城寺として続いていると
いわれている。
現在は、小さなお寺であるが、地名にも残る紀寺は大寺であったろう。

連城寺の本尊・阿弥陀如来は、裸形の袴をつけた白い色の立像で、
珍しい仏である。
脇侍の観音・勢至菩薩は共に重要文化財である。
三尊は秘仏である。

<奈良市のお寺一覧>参照

(1)寺名:連城寺(れんじょうじ)<正式名:連と城の左に王ヘンがつく>
(2)住所:奈良県奈良市西紀寺町45
(3)山号:常光山 (4)宗派:真宗遣迎院派
(5)開基:行基(平城京に建立) (6)開創:729~749年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)本尊・阿弥陀如来立像:県指定文化財 鎌倉時代 像高160cm
  観音菩薩立像:重要文化財 平安時代初期
  勢至菩薩立像:重要文化財 1755年

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                        山門

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                        標石

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                        境内

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                        本堂

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