薬王院温泉寺 (石川県加賀市)

725年行基が白山への途次、この地に立ち寄った際、鳥の湯あみを
見て温泉を発見したといわれている。これが山代温泉の始まりである。
行基が温泉の鎮護として薬師如来を祀ったのが温泉寺の始まりと
伝えられ、997年花山法皇が明覚上人を伴ってこの温泉に巡歴した
折に、明覚が七堂伽藍を建立して再興したといわれている。
その後、大いに栄え大聖寺藩主の庇護も受けている。

温泉街の中心に位置する丘にある薬王院はまさに守護寺の風格を
持ち、温泉客の観光地にもなっている。
丘上には鎌倉時代に建立された明覚上人の供養塔が温泉を
見守っているようだ。

<石川県のお寺一覧>

(1)寺名:薬王院温泉寺(やくおういんおんせんじ)<通称:薬王院>
(2)住所:石川県加賀市山代温泉18-40甲
(3)山号:霊方山 (4)宗派:真言宗智山派
(5)開基:行基 (6)開創:725年
(7)中興:997年 明覚上人 (8)本尊:薬師如来
(9)その他
1)明覚上人:梵語学者でアイウエオの創始者といわれている
2)明覚上人供養塔(五輪石塔):重要文化財 鎌倉時代
3)十一面観音立像:県指定文化財 鎌倉時代 像高167cm
4)その他市指定文化財24点
5)訪問日:2013年6月9日

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               門前の温泉街

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              山門(左)と二王門

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                 本堂

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              明覚上人供養塔堂

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               明覚上人供養塔


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