安楽寺 (福井県若狭町) 小野篁ゆかりの寺

平安時代の公卿で百人一首にも歌を残す小野篁は、838年遣唐使の役割を
拒否したことで隠岐へ流罪となったが、840年赦免となり京へ向ったが
強風で流されて若狭に漂着し(この部分は伝承)、堂を築いて観音像を
祀ったと伝えられている。
鎌倉時代に建立された小野篁の供養塔が残っている。
小野篁の歌
 <わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟>

観音堂の聖観音立像は平安時代前期の作で重要文化財に指定されている。
少し小高い所に建ち、無悪(さかなし)の集落を望める。

<福井県のお寺一覧>

(1)寺名:安楽寺(あんらくじ) 
(2)住所:福井県若狭町無悪22-11
(3)山号:無悪山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開基:小野篁 (6)開創:840年 
(7)本尊:釈迦牟尼
(8)その他
1)聖観音立像:重要文化財 平安時代前期 像高158cm
2)宝篋印塔(小野篁の供養塔):町指定文化財 鎌倉時代
3)不動明王像(画):町指定文化財 室町時代
4)菩提樹:町指定天然記念物
  クマサキ:町指定天然記念物
5)訪問日:2012年11月4日

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                  全景

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                  山門

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                小野篁供養塔

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                 クマサキ

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                  菩提樹

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                  本堂

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                  観音堂


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