常蓮寺 (岐阜県飛騨市神岡町吉田) 飛騨の浄土真宗発祥の地

常蓮寺の開創については不詳であるが、鎌倉時代初期には聖徳太子像を
祀る太子堂とも呼ばれる天台宗の華蔵寺であったといわれている。
本願寺三世覚如上人の高弟・願智房覚淳は鎌倉時代末期に飛騨を訪れ、
当時の華蔵寺住職が覚淳に帰依して浄土真宗に改宗し、聞名寺と寺名を
変えている。
その後、覚淳は聞名寺の住職となり、飛騨に浄土真宗を広めている。
江戸時代後期に常蓮寺となっている。

常蓮寺に300年に亘って伝わる<太子踊り>は、祀られている聖徳
太子像が一時越中の聞名寺に移座され、地元に不幸が生じ再び帰って
来たことに地元の人達が喜びを表す踊りが現在まで伝えられている。

常蓮寺の参道脇の杉や境内のお葉付きイチョウは見ごたえのある風景を
醸し出している。

<岐阜県のお寺一覧>

(1)寺名:常蓮寺(じょうれんじ) 
(2)住所:岐阜県飛騨市神岡町吉田1788
(3)山号:龍洞山 (4)宗派:浄土真宗本願寺派
(5)開創:不詳 (6)中興:願智房覚淳 鎌倉時代末期 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)釈迦三尊像(画):県指定文化財 鎌倉時代末期
2)山門:市指定文化財
  鉦鼓:県指定文化財 1308年
3)願智房廟:市指定史跡
4)太子踊り:県指定無形民俗文化財 1624~44年
5)杉(身隠し杉):県指定天然記念物 樹齢不明
6)お葉付きイチョウ:市指定天然記念物 推定樹齢700年
7)訪問日:2012年9月14日


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                 参道

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                身隠し杉

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                 山門

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                 山門

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                 境内

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                 境内

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                イチョウ

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                イチョウ

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                 本堂


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