京都六地蔵巡り (京都市)

8月22・23日の京都風物詩の一つとなっている<京都六地蔵巡り>も
年々賑やかになり、観光バスの団体が多くお参りする光景が目につく。
<京都六地蔵巡り>
  伏見六地蔵(伏見区・大善寺) 奈良街道の入口
  鳥羽地蔵(南区・浄禅寺)    西国街道の入口
  桂地蔵(西京区・地蔵寺)    丹波・山陰街道の入口
  常盤地蔵(右京区・源光寺)  周山街道の入口
  鞍馬口地蔵(北区・上善寺)  鞍馬街道の入口
  山科地蔵(山科区・徳林庵)  東海道の入口
の地蔵尊を巡って家内安全・無病息災など祈願し、六地蔵尊のお札を
家の入口につるし、1年後に六地蔵尊にお札を納める信仰である。

この風習は、江戸時代初期の<六地蔵縁起>によると平安時代末期に
始まり、江戸時代から盛んになったといわれている。
この六地蔵尊は、<六地蔵縁起>によると、
849年小野篁(小野道風や小野小町の一族といわれる)が48歳の時に
仮死状態になって地獄へ彷徨い、地獄で地蔵菩薩に出会った。
地蔵菩薩が<哀しいかな縁なき衆生は度し難し、多くの人と結縁できますように>
と篁に託され、篁は病状回復後、木幡山の桜の大木から六体の地蔵尊を刻み、
木幡の里(伏見六地蔵の地)に安置した。
1157年になって、後白河天皇はこの六地蔵尊を、王城守護のために六つの
街道の入口に安置すべく平清盛に命じたといわれている。
これが契機となって、地蔵信仰の高まりと相俟って六地蔵巡りが始まったと
伝承されている。
京都の地蔵盆もこの六地蔵が契機といわれている。

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                       大善寺

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                     大善寺地蔵菩薩

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                      浄禅寺

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                       地蔵寺

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                       源光寺

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                      上善寺

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                      徳林庵

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