安楽寺 (愛知県蒲郡市) 家康の母・於大の方ゆかりの寺

1543年於大の方は松平広忠の長子として竹千代(家康)を出産したが、
1544年松平から離縁され、久松俊勝と再婚している。
その後も家康は於大の方とは音信を絶やさず、桶狭間の戦い以降、
母として迎え入れている。
1587年久松俊勝が亡くなると、翌年於大の方は久松氏の菩提寺・安楽寺で
剃髪し、伝通院と号して2年間安楽寺で俊勝の菩提を弔っている。

安楽寺は1408年開創され、1562年久松俊勝は久松家の菩提寺
としている。
於大の方ゆかりの寺として大いに栄えたといわれている。

なお、近くに推定樹齢千年といわれる<清田の大楠>があり、この
一帯がクスノキの樹林であった名残である。
山号もこのクスノキ樹林から付けられている。

<愛知県のお寺一覧>

(1)寺名:安楽寺(あんらくじ) 
(2)住所:愛知県蒲郡市清田町門前4
(3)山号:楠林山 (4)宗派:浄土宗西山深草派
(5)開山:龍芸 (6)開基:昭邦 
(7)開創:1408年 (8)本尊:阿弥陀如来
(9)その他
1)市指定文化財
  阿弥陀如来立像:鎌倉時代 像高78cm
  大黒天立像:江戸時代 像高40cm
  山門:1752年
  宝篋印塔:安土桃山時代
  雲版:1429年
  久松長家寄進状:1565年
  伊奈忠次寄進状:1601年
2)参考
  清田の大楠:国指定天然記念物 推定樹齢千年
3)訪問日:2012年4月15日


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                 総門

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                 山門

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                 本堂

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                宝篋印塔

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                清田の大楠


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