本向寺 (福井県福井市市波) 親鸞・教行信証ゆかりの寺

浄土真宗の聖典ともいわれる<教行信証>は、1224年親鸞聖人が撰述した
根本聖典で、この年をもって浄土真宗の立教開宗としている。
現在残っている教行信証で重要なものは、坂東本(親鸞自筆)、西本願寺本
(1275年書写)、高田本(真仏上人書写)であるが、西本願寺本について
次のような伝承が残っている。

1474年蓮如上人の吉崎坊舎が炎上した時、本向寺の住職・了顕が坊舎
に飛び込んで証文類を自分の腹を掻き割り、その中に納めて火災から
守ったと伝えられているのが西本願寺本である。
<腹籠りの聖教>と呼ばれている。

本向寺は、1212年本光坊明空に寄って開創され、蓮如上人が吉崎に
御坊を開創した時、本向寺も吉崎に移っている。
その後、1582年に現在地に移っている。
苔生した参道は了顕上人の生きざまを彷彿とさせるものを感じさせる。

<福井県のお寺一覧>

(1)寺名:本向寺(ほんこうじ) 
(2)住所:福井県福井市市波町20-5
(3)山号:隆向山 (4)宗派:浄土真宗本願寺派
(5)開山:本光坊明空 (6)開創:1212年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)訪問日:2011年6月12日

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                 参道入口

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                  参道

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                  境内

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                  本堂


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