国源寺 (奈良県橿原市) 大窪寺跡

神武天皇陵の近くにある国源寺の地は、<聖徳太子建立46院>と伝承
される内に含まれる大窪寺跡地である。
大窪寺は天武天皇期(673~686年)には存在したことが古文書から
確認されているが、聖徳太子の建立かどうかは不明である。
跡地には心礎が残され、万葉歌碑も立っている。
万葉歌碑
<春さらば挿頭(かざし)にせむとわが思ひし桜の花は散りにけるかも>

もともと国源寺は、神武天皇陵域に974年に開創されたと伝えられ、
明治時代になって現在の大窪寺跡地に移ってきている。
住宅地の中にポツンと建つ姿からは往時を偲ぶことができないが、
心礎の存在が唯一の記念物となっている。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:国源寺(こくげんじ) 
(2)住所:奈良県橿原市大久保町404
(3)山号:神告山 (4)宗派:浄土宗
(5)開創:974年 (6)本尊:阿弥陀如来
(7)その他
1)聖徳太子立像:県指定文化財 1302年 像高77cm 南無太子像
2)訪問日:2011年6月29日


画像
                 全景

画像
                 心礎

画像
                万葉歌碑


この記事へのトラックバック