本妙寺 (熊本県熊本市) 加藤清正の菩提寺

熊本市のシンボル熊本城は日本三名城の一つに数えられているが、その
実質上の築城主・加藤清正の菩提寺が本妙寺である。
本妙寺は1585年加藤清正が父・清忠の菩提を弔うために大阪に開創された
のが始まりである。
1586年に熊本城主となった清正は、1600年に熊本城下に本妙寺を移し、
1611年清正が没すると現在の浄池廟に祀られている。
1614年本妙寺が火災で焼失した後、現在地に本妙寺が再興されている。
清正は熱心な日蓮宗信者で、日蓮宗のお寺で清正を祀る堂宇を結構見かける。

本妙寺山(218m)の山腹に展開する本妙寺は山麓から緩やかな上り参道を
200mほど登った所に本堂などがあり、そこから170段余の急勾配石段を
登ると浄池廟が配置されている。
浄池廟の裏から300段の石段を上った本妙寺公園に清正の凛々しい銅像が
熊本市内を見下ろして建っている。
こうした境内の展開は珍しく、参拝にも観光にも適っているだろう。
しかし、お寺の風景は観光化しておらず素朴な感がある。

(1)寺名:本妙寺(ほんみょうじ) (2)住所:熊本県熊本市花園4-13-1
(3)山号:発星山 (4)宗派:日蓮宗
(5)開山:日真上人 (6)開基:加藤清正
(7)開創:1585年 (8)本尊:十界曼荼羅
1)主な伽藍
  本堂:1895年
  浄池廟:1895年
2)文化財
  短刀 銘光世:重要文化財 鎌倉時代中期
  短刀 銘備州長船祐定:県指定文化財 1516年
  刀 銘同田貫正国:県指定文化財 1588年
  日本紀竟宴和歌上下2巻:重要文化財 鎌倉時代
  安南国書:重要美術品

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                       山門

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                       参道
                 <境内から山門を望む>

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                       本堂

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                       参道
                    <浄池廟へ>

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                      浄池廟門

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                     浄池廟本殿

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                    300段の石段

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                     加藤清正像

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