天照寺 (奈良県東吉野村) 地元豪族・小川氏の菩提寺

明治維新の先駆けとなった天誅組が最期を遂げた地、捕獲記録に残る
日本最後のニホンオオカミで知られる地---東吉野村---を流れる吉野川の
支流・高見川の北岸高台に建つ天照寺は、弘安年間(1278~88年)に
地元の豪族・小川次郎が菩提寺として開創したと伝えられている。
小川氏は鎌倉時代より東吉野に一定の勢力を持ち、戦国時代に筒井氏に
滅ぼされるまで続いている。

1584年建立の薬師堂は茅葺寄棟、内部は能舞台形式の簡素な造り
であるが、その存在感は隣にある小川氏墓地と共に歴史を漂わせている。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:天照寺(てんしょうじ) 
(2)住所:奈良県東吉野村小754
(3)山号:南泉山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開基:小川次郎 (6)開創:1278~88年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)薬師堂:県指定文化財 1584年 茅葺
2)小川氏墓所:村指定史跡
3)五輪石塔5基、十三重石塔2基:鎌倉時代末期~南北朝時代

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                 全景

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                 本堂

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               高見川を望む

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                 薬師堂

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                 薬師堂

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                小川氏墓所


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