本善寺 (奈良県吉野町) 蓮如上人ゆかりの寺

吉野山の麓にある本善寺は、吉野山の桜には及ばずとも桜の季節には
見事な花を開くお寺として隠れた穴場になっている。
1475年吉崎御坊を離れた蓮如上人は摂津に入り、その後大和にも
足を伸ばし布教に務めた。
1476年金峯山寺の影響力が絶大であった吉野に入り一宇を開創し、
吉野布教の拠点とした。これが本善寺の始まりである。

1495年蓮如の子・実孝が伽藍を整備し本善寺の開基となって本格的な
布教に乗り出す。
大いに栄え門前町も形成されたが、織田信長の本願寺攻略の際、筒井順慶
によって伽藍のほとんどが破壊されている。
1670年代になって再興され、蓮如上人子々孫々の寺として大和の崇敬寺院の
位置を確保している。

堂々とした伽藍から往時を偲ばせる何かが感じられ、桜と蓮如上人の
面影がだぶって境内を覆っているようだ。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:本善寺(ほんぜんじ)<別称:飯貝御坊> 
(2)住所:奈良県吉野町飯貝567
(3)山号:六雄山 (4)宗派:浄土真宗本願寺派
(5)開山:蓮如上人 (6)開基:実孝上人
(7)開創:1476年 (8)本尊:阿弥陀如来
(9)その他
1)本堂など11棟の伽藍:国登録文化財
2)蓮如上人廟

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                 境内

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                 山門

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                 境内

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                 本堂

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                蓮如上人像

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                 蓮如堂

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                蓮如上人廟

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                 太鼓楼


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