柴屋寺 (静岡県静岡市) <名勝>借景庭園

竹林と木々に囲まれ、天柱山と首陽山を借景とした枯山水と池泉の庭園は、
柴屋寺を開いた連歌師・宗長が自ら築いた庭園として昔から知られた名勝
となっている。
こじんまりとした堂宇の佇まいと庭園が絶妙に調和した庵は宗長が閑居
としたことが肯ける風景である。
また、本堂正面から境内越しに眺める丸子富士も、庭園と一体となった
借景を形造っている。

<急がば回れ>を唱えたといわれる連歌師・宗長は連歌の大御所・宗祇の
跡を継いだ連歌の指導者として、また駿河の今川氏の顧問としてここ丸子
に柴屋軒を1504年に開き、京都と駿河を行き来している。
後にこの柴屋軒を今川氏が柴屋寺としている。
宗長の歌
  <かぎりなきとしやは暮す不死の雪>

<静岡県のお寺一覧>

(1)寺名:柴屋寺(さいおくじ) 
(2)住所:静岡県静岡市駿河区丸子3316
(3)山号:天柱山 (4)宗派:臨済宗妙心寺派
(5)開基:宗長 (6)開創:1504年 
(7)本尊:十一面観音
(8)その他
1)庭園及び周辺:国指定史跡・名勝
2)訪問日:2010年12月11日


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                境内入口

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                 境内

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                 本堂

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                 庭園

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                 庭園
 
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                 庭園 


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