雲峰寺 (山梨県甲州市塩山) 武田氏の祈願所

山梨県甲州市塩山の笛吹川支流上流・大菩薩峠への道沿いにある雲峰寺は、
745年行基が十一面観音を彫って祀ったのに始まると伝えられている。
室町時代になり甲斐武田氏の祈願所となり、武田信虎・信玄の篤い支援を
受けて堂宇が再興されている。
現在の伽藍はこの再興時のものと考えられている。

1582年武田勝頼主従が天目山山麓の景徳院がある地で自害した折、
家臣が武田氏家宝の<日の丸の御旗><孫子の旗>などがこの雲峰寺に
納められたと伝えられており、現在宝物殿に保存されている。

清流沿いの杉林に覆われた参道を200段あまり登ると目の前に見事な
推定樹齢700年といわれる桜の巨樹が迎えてくれる。

<山梨県のお寺一覧>

(1)寺名:雲峰寺(うんぽうじ) 
(2)住所:山梨県甲州市塩山上萩原2678
(3)山号:裂石山 (4)宗派:臨済宗妙心寺派
(5)開山:行基 (6)開創:745年 
(7)本尊:十一面観音
(8)その他
1)伽藍
  本堂:重要文化財 戦国時代 檜皮葺
  書院:重要文化財 戦国時代 茅葺
  庫裡:重要文化財 戦国時代 茅葺
  仁王門:重要文化財 戦国時代 銅板葺
  中門:市指定文化財 檜皮葺
2)その他文化財
  日の丸の御旗:県指定文化財 1056年といわれる
  孫子の旗:県指定文化財 1553~64年頃
  諏訪神号旗:県指定文化財 
  馬標旗:県指定文化財 
  雲峰寺文書:市指定文化財
  絵馬:市指定文化財 1651年など3枚
3)桜:県指定天然記念物 推定樹齢700年
4)訪問日:2010年9月19日

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                  参道

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                  参道

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               <重文>仁王門

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                <重文>本堂

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                <重文>本堂

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                <重文>書院

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                <重文>庫裡

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                <重文>仁王門

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                 仁王像

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                  桜の木
                  

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