延寿院 (三重県名張市) <重文>石燈籠

三重県名張市の名勝・赤目四十八滝の入口にある延寿院は、600年代末に
役行者が不動明王を祀ったのが始まりと伝えられているが不詳である。
承保年間(1074~77年)に僧・延増が東大寺の末寺として聖王龍寺を
開創したのが史実と考えられている。
鎌倉時代には山岳仏教の道場として大いに栄えたといわれる。

天正年間には織田信長の兵火により灰燼に帰したが、藤堂氏の支援
を受けて観音堂が建立され今日に至っている。
鎌倉時代の石燈籠と十三重石塔だけが往時の歴史を伝えている。
重要文化財に指定されている石燈籠は少なく、年号の刻まれた貴重な
石燈籠である。

<三重県のお寺一覧>

(1)寺名:延寿院(えんじゅいん) 
(2)住所:三重県名張市赤目町長坂751
(3)山号:黄龍山 (4)宗派:天台宗 
(5)開山:延増 (6)開創:1074~77年 
(7)本尊:不動明王
(8)その他
1)石燈籠:重要文化財 1307年 高さ227cm
  十三重石塔:市指定文化財 鎌倉時代後期 高さ370cm
2)赤目の峡谷:国指定名勝
3)しだれ桜:市指定天然記念物 推定樹齢350年
4)納経版木・宝印版木:市指定文化財 室町時代
5)訪問日:2010年7月10日

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                  境内

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                <重文>石燈籠
                <背後に不動堂>

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                 観音堂


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