野登寺 (三重県亀山市) 野登山の古刹

三重県亀山市にある野登寺は、野登山西峰(874m)の頂上付近にある上寺と
その山麓にある下寺から成り立っている。
上寺は910年醍醐天皇の勅願によって仙朝上人が開創し興隆したが、
1583年豊臣秀吉の亀山城攻めの際焼失した。
その後、1601年伊勢亀山藩主・関一政の支援を得て再建され、歴代の
亀山藩主の祈願所となっている。
1717年には、亀山藩主・板倉重治の祈願所として山麓に下寺を創建
し、住職はこれ以降下寺に常住している。

ブナの木々が残っている上寺境内は山寺然とした風景を残し、ハイキング
で訪れる人も多い。西峰山頂のNTTパラボナアンテナの所まで山道があり、
車でもなんとか辿り着くことができる。

<三重県のお寺一覧>

(1)寺名:野登寺(やとうじ)<別称:ののぼりさん>
(2)住所:三重県亀山市安坂山町2033-1
(3)山号:鶏足山 (4)宗派:真言宗御室派
(5)開山:仙朝上人 (6)開創:910年 
(7)本尊:千手観音
(8)その他
1)主な伽藍
  上寺の本堂・庫裡・鐘楼:市指定文化財 1701年頃
2)御室御所御用札:市指定文化財 江戸時代
3)上寺周辺のブナ林:県指定天然記念物 鈴鹿山系で唯一ブナ林が残る
4)訪問日:2015年4月18日

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                野登山(中央)

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                 上寺境内

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                 上寺本堂

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                上寺ブナ林

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                 下寺山門

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                 下寺本堂


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