大福田寺 (三重県桑名市) 桑名聖天

三重県桑名市にある大福田寺は、用明天皇の代(585~587年)に
聖徳太子によって伊勢山田に開創されたと伝えるが、詳細は不詳である。
建治年間(1275~1278年)に桑名の豪族・額田部実澄と忍性上人
によって、現在の桑名市大福に移転・創建され福田寺とした。その後
足利尊氏によって大福田寺と号し、1662年伊勢桑名藩主・松平定重の
支援を受けて現在地に移転した。

1823年松平定永が伊勢桑名藩主として白河藩から転地した時、
その父・松平定信(寛政の改革を行った)が歓喜天を大福田寺に
寄進したのが桑名聖天の始まりで、その後日本三大聖天の一つと
して篤い信仰を得た。
また、それ以降4月1・2日には桑名聖天大祭が行われている。

日本三大聖天
 <生駒聖天(奈良県生駒市・宝山寺)、待乳山聖天(東京都浅草・本龍院)
  桑名聖天>

日本三大聖天と呼ばれているが、他の二聖天ほどには賑わいはないが、
雰囲気は聖天信仰を強く漂わせている。

<三重県のお寺一覧>

(1)寺名:大福田寺(だいふくでんじ)<通称:桑名聖天>
(2)住所:三重県桑名市東方1426
(3)山号:神宝山 (4)宗派:高野山真言宗
(5)開基:聖徳太子 (6)開創:585~587年 
(7)本尊:阿弥陀如来
(8)その他
1)本尊阿弥陀如来立像:県指定文化財 1503年 像高155cm
2)その他文化財
  釈迦八相成道図:重要文化財 鎌倉時代
  勧進状・忍性上人像(画):重要文化財 1501年
  額田部実澄像(画):重要文化財 室町時代
3)桑名聖天大祭:4月1~2日 4月2日には重要無形民俗文化財の
           伊勢大神楽が奉納される
4)訪問日:2010年4月18日

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                  全景

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                  山門

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                  本堂

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                 聖天堂


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