もくもく探索日誌 2010年3月28日 大阪・岬町

薄日が時々指す陽気に誘われて岬町まで出かけたが、初めての
訪問にも拘わらず何度か訪れた感覚に不思議な想いが湧いてきた。
海岸から眺める景色はぼんやりと霞んだ春特有の風景で、波も穏やか
な海沿いをのんびりと走る。

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                      岬町海岸

海岸から離れて少し山手に入った谷川の里にある興善寺と理智院を
訪れる。
興善寺は852年に開創されたと伝わる古刹で、大日如来・薬師如来・
釈迦如来の三体の仏像が重要文化財に指定されている。
本尊大日如来は290cm近い巨像で本堂も狭く感じる威容である。
境内は丘陵に沿って展開し、趣のある風景を現出している。

             

すぐ隣にある理智院は文化財はないが、不動信仰の篤いよく整備
された境内で、のんびりと寛げる空気が漂っている。
本堂前にはパンフレットも用意され、参拝者に心づかいが伝わる
お寺かな。
桜は五分咲きぐらいだが、今日の陽気で一気に満開に近づくだろう。



海岸沿いに和歌山県に入ってすぐの小さな集落にある報恩講寺へ
足を延ばす。
1208年法然上人が四国配流の赦免を受けての帰路に法然上人が
自らの彫像を安置したのが始まりと伝える法然上人
ゆかりのお寺で、<法然上人25霊跡>の一つである。



紀ノ川沿いに上流に車を走らせること1時間弱。
紀の川市に入って左折。
三峯山の峠を越え、犬鳴山(いぬなきさん)七宝瀧寺への細い山道を登る。
すれ違いに気を配りつつ、ゆっくりと登る。
葛城修験道の中心・七宝瀧寺と言われるだけに、渓谷沿いの山肌に
へばり付くように伽藍が建つ。
不動信仰が篤く、この山奥に多くの参拝者が訪れる信仰のお寺である。
一番奥の<行者の滝>まで足を運び、しばし冷気(霊気)を感じる。
今日も、老若男女の参拝者と挨拶を交わしながら歩く醍醐味を満喫する。

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