常安寺 (三重県鳥羽市) 熊野水軍九鬼氏の菩提寺

三重県鳥羽市にある常安寺は、室町時代に真言宗の大福寺として開創
されたが詳細は不明である。
文禄年間(1592~96年)に熊野水軍総督の九鬼嘉隆の菩提寺となり、
曹洞宗に改宗している。
嘉隆が1600年関ヶ原の戦いで自害後、その子守隆が父の菩提を弔う
ために1607年大福寺を常安寺と改名し、再建している。

熊野水軍は平安時代から熊野灘・伊勢湾に勢力を誇り、史上最強の
水軍といわれ、特に九鬼嘉隆は水軍最後の総督として信長・秀吉に
仕えた。
1594年嘉隆は鳥羽城を築き鳥羽藩の藩祖となったが、九鬼家は2代
で鳥羽藩から三田藩・綾部藩へと分かれて転封となっている。

<三重県のお寺一覧>

(1)寺名:常安寺(じょうあんじ) 
(2)住所:三重県鳥羽市鳥羽2-12-3
(3)山号:玉龍山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開創:不詳 (6)中興:九鬼守隆 1607年 
(7)本尊:釈迦牟尼
(8)その他
1)文化財
  鰐口:市指定文化財 1610年
  石燈籠:市指定文化財 1618年
  仏涅槃図:市指定文化財 九鬼嘉隆が朝鮮から持ち帰ったと伝えられる
2)九鬼家廟所:市指定史跡
3)鳥羽藩主稲垣家の廟所
4)訪問日:2009年12月6日

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                  山門

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                  本堂

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                鐘楼と本堂鬼瓦

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                 九鬼家廟所


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