法華経寺 (千葉県市川市中山) 日蓮聖人ゆかりの寺

千葉県市川市中山にある法華経寺は、日蓮上人が迫害を受けていた折
下総千葉氏の家臣富木常忍(日常上人)と太田乗明が帰依してお互いに
寺を建て(法華寺と本妙寺)、日蓮上人に寄進したのが始まりと伝えられて
いる。
1545年には法華寺と本妙寺が合体し法華経寺となり、江戸時代に
なると庶民の信仰も集まり特に鬼子母神信仰は多くの参拝者を集めている。
中山の参道界隈は門前町として大いに栄え、今日もその姿を保っている。

<国宝>立正安国論など日蓮関係の遺品が多く残り、日蓮宗の
文化財宝庫となっている。
また、荒行は日蓮宗の中でも最も厳しい修行となっている。

<千葉県のお寺一覧>

(1)寺名:法華経寺(ほけきょうじ) 
(2)住所:千葉県市川市中山2-10-1
(3)山号:正中山 (4)宗派:日蓮宗大本山
(5)開山:日常上人 (6)開創:1260年 
(7)本尊:日蓮上人・鬼子母神
(8)その他
1)主な伽藍
  祖師堂:重要文化財 1678年 比翼入母屋造り
  五重塔:重要文化財 1622年 高さ30m
  法華堂:重要文化財 室町時代後期 
  四脚門:重要文化財 室町時代後期 鎌倉の愛染堂から移築
  黒門(総門):市指定文化財 江戸時代中頃
  聖教殿:1931年 伊東忠太設計 宝蔵
  他多数の伽藍
2)国宝
  立正安国論:1269年 1260年に日蓮が著した立正安国論を
                日蓮自身が筆写したもの
  観心本尊抄:1273年 日蓮が富木常忍(日常上人)に与えた
3)その他文化財
  十六羅漢像(画):重要文化財 中国宋末期
  日蓮自筆遺文(42の文書):重要文化財
  日蓮聖人像(画):重要文化財 1314年 塔頭浄光院蔵
  釈迦如来坐像:県指定文化財 1335年
  多宝如来坐像:県指定文化財 1335年
  十羅刹女像(画):県指定文化財 鎌倉時代末期 塔頭浄光院蔵
  本阿弥家分骨墓:市指定文化財
  本阿弥光悦分骨墓:市指定文化財
  光悦筆扁額3面:市指定文化財
  元弘の板碑:市指定文化財 塔頭秦福寺蔵
  日蓮坐像:市指定文化財 塔頭唱行寺蔵 
4)鬼子母神縁日:毎月8,18,28日
5)訪問日:2009年11月8日

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                  参道

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                  山門

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                  参道

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                  境内

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                <重文>五重塔

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                <重文>祖師堂

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                <重文>四脚門

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                <重文>法華堂

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                 中山大仏

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                  本院

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