達磨寺 (奈良県王寺町) 聖徳太子ゆかりの寺

奈良県王寺町にある達磨寺は、日本書紀に記されている
片岡山飢人伝説によると613年太子が飢えた異人を救済したが
翌日亡くなっていたので、それを弔うために達磨像を祀ったのが
達磨寺の始まりと伝承されている。
お寺として整備されたのは13世紀前半と考えられている。

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                 外観

(29-1034)達磨寺 (4).JPG
                 境内

境内には6世紀頃築造と推定されている古墳が3墳あり、
本堂は3号墳の上に建立されている。
また、本堂北側に安置されている<重文>達磨寺中興記石幢
(1448年)には、達磨寺が足利幕府の支援を得て再興された
旨が記されている。

4月11日には達磨会式が行われ、初秋には萩の花で境内が
華やかになるいつもは落ち着いたお寺である。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:達磨寺(だるまじ) 
(2)住所:奈良県王寺町本町2-1
(3)山号:片岡山 (4)宗派:臨済宗南禅寺派
(5)開基:聖徳太子 (6)開創:613年 
(7)本尊:千手観音、達磨、聖徳太子
(8)その他
1)聖徳太子霊跡霊場
2)重要文化財
  涅槃図:藤原時代
  聖徳太子坐像:1277年 院恵作 像高94cm
  達磨坐像:1430年 集慶作 像高87cm
  達磨寺中興記石幢:1448年 
    石碑・青磁香炉・大甕も含めて指定されている。
3)方丈:県指定文化財 1677年
4)市指定文化財
  千手観音坐像:15世紀
  石塔埋納遺構出土品:13世紀
5)松永久秀・片岡春利などの墓
6)聖徳太子にゆかりの物:雪丸像、問答石など
7)6世紀頃の古墳3墳
8)訪問日:2009年9月27日


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                 山門

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                 境内

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                 本堂

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                 方丈

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            <重文>中興記石幢(右)
             <重文>石碑(左)

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                 雪丸像

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                雪丸像説明


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