可睡斎 (静岡県袋井市) 遠州三山

静岡県袋井市の北にある可睡斎は、1401年恕仲禅師によって東陽軒
として開創された曹洞宗のお寺であるが、徳川家康が浜松城主となった
時当時の住職が城に招かれた折に住職が居眠りを始めたのを見て、家康
が<睡る可し・・・>と言い住職は可睡和尚と称せられ、寺名を可睡斎
と改称したと伝えられている。
1873年静岡県の秋葉寺が廃寺となり、そこに祀られていた
秋葉三尺坊大権現が可睡斎に移され祀られた。
江戸時代から火防守護として秋葉信仰は盛んであったが、明治6年以降
は可睡斎が秋葉信仰の総本拠となり、現在もその信仰は篤い。

浜松市にある方広寺<奥山半僧坊>と同じように禅宗に祀られた権現信仰
の篤さには驚くばかりで、烏天狗が迎えてくれる雰囲気も瓜二つである。

<遠州三山:可睡斎、油山寺法多山尊永寺

<全国のお寺総覧>

(1)寺名:可睡斎(かすいさい) 
(2)住所:静岡県袋井市久能2915-1
(3)山号:萬松山 (4)宗派:曹洞宗
(5)開山:恕仲禅師 (6)開創:1401年 
(7)本尊:聖観音
(8)その他
1)主な伽藍
  本堂(法堂):聖観音が本尊
  御真殿:秋葉三尺坊大権現(観音菩薩の化身)
  護国塔:県指定文化財 1911年 ガンダーラ様式
  坐禅堂、大書院、方丈など
2)その他文化財
  梵鐘:県指定文化財 1518年
  示了然道者法語:県指定文化財 鎌倉時代
  武田信玄の竜の朱印状:市指定文化財
3)掛川藩主井伊直勝の墓
4)秋葉の火まつり:12月15日
5)ぼたん苑
6)訪問日:2009年10月11日


1(22-05)(00)可睡斎山門.JPG
                 山門

2(22-05)(00)可睡斎中門2.JPG
                  中門

3(22-05)(00)可睡斎境内.JPG
                 境内

4(22-05)(00)可睡斎石仏.JPG

5(22-05)(00)可睡斎本堂.JPG
                 本堂

6(22-05)(00)可睡斎本堂3.JPG
                  本堂

7(22-05)(00)可睡斎坐禅堂.JPG
                  禅堂

8(22-05)(00)可睡斎大書院.JPG
                  書院

9(22-05)(00)可睡斎方丈.JPG
                 方丈

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                 大黒殿

11(22-05)(00)可睡斎おさすり大黒.JPG
             おさすり大黒

12(22-05)(00)可睡斎御真殿.JPG
                 御真殿

13(22-05)(00)可睡斎烏天狗像1.JPG
                烏天狗像

14(22-05)(00)可睡斎烏天狗像2.JPG
                烏天狗像

15(22-05)(00)可睡斎御真殿烏天狗面 (2).JPG
                 天狗面

16(22-05)(00)可睡斎御真殿烏天狗面.JPG
                 天狗面

17(22-05)(00)可睡斎経蔵.JPG
                  経蔵

18(22-05)(00)可睡斎護国塔.JPG
                 護国塔

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                  鐘楼

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                魚籃観音

21(22-05)(00)可睡斎掛川藩主井伊直勝墓.JPG
                井伊直勝墓


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