松尾寺 (奈良県大和郡山市)

奈良県大和郡山市の矢田丘陵中腹にある松尾寺は、718年舎人親王
が42歳の厄除けと日本書紀の完成を祈願して開創されたと伝えられて
いる。続日本紀の782年項には松尾山寺と記されており、境内からは
奈良時代の遺物も発掘されていることから松尾寺は奈良時代の創建
が確認されている。
厄除け霊場として古来信仰を集め、また修験道の霊場としても
栄えた。
日本最古の厄除け霊場と言われる松尾寺以外にも、岡寺(明日香村)
も同様に呼ばれているが、ほぼ同時代の開創と思われる。

今日では、バラ園が設けられバラの名所にもなっている名刹である。

<奈良県のお寺一覧>

(1)寺名:松尾寺(まつおでら) 
(2)住所:奈良県大和郡山市山田町683
(3)山号:松尾山または補陀洛山 (4)宗派:松尾山真言宗大本山
(5)開基:舎人親王 (6)開創:718年 
(7)本尊:千手観音
(8)その他
1)伽藍
  本堂:重要文化財 1337年
  三重塔:1888年
2)主な仏像
  本尊千手観音立像:県指定文化財 鎌倉時代
  十一面観音立像:重要文化財 11世紀 像高104cm
  十一面観音立像:市指定文化財 南北朝時代 像高43cm
  大黒天立像:重要文化財 鎌倉時代 像高82cm
  役行者像:市指定文化財 室町時代 像高130cm
3)その他文化財
  釈迦八大菩薩像(画):重要文化財 朝鮮高麗 14世紀
  阿弥陀聖衆来迎図:重要文化財 鎌倉時代
  金銅金具装山伏笈:県指定文化財 室町時代
  十三重石塔:市指定文化財 鎌倉時代 高さ342cm
4)訪問日:2007年4月10日


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                 北惣門

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                 南惣門

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                 参道

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                 境内

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               <重文>本堂

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               <重文>本堂

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                 三重塔

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               鎮守松尾山神社

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                十三重石塔


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