松尾寺 (滋賀県米原市) 飛行観音

滋賀県米原市の醒ヶ井養鱒場から松尾山を1.5km登った山中に、
1981年豪雪により倒壊した本堂跡と山門、<重文>九重石塔のみが
かっての山岳仏教の大寺の名残として寂しく残っている。
680年頃役行者が入山し行場を開き、769年宣教上人が松尾寺を
建立したと伝えられている。
その後、江戸時代中期頃まで山岳仏教の大寺として栄えたが徐々に
衰微し、1981年の豪雪で本堂は倒壊し今日に至っている。
本尊十一面観音は祈願中に雲中から飛来したとの伝承から飛行観音
と呼ばれ、飛行機関係の人たちから篤い信仰を集めている。
本尊はJR醒ヶ井駅近くにある政所(仮本堂)に安置されている。
2012年山麓に新本堂が建立されている。

<滋賀県湖北地域のお寺一覧>

(1)寺名:松尾寺(まつおじ) 
(2)住所:滋賀県米原市上丹生141
   政所住所:滋賀県米原市醒井605
(3)山号:普門山 (4)宗派:天台宗
(5)開山:役行者 (6)開創:680年 
(7)本尊:十一面観音
(8)その他
1)文化財
  九重石塔:重要文化財 1270年 485cm
  鰐口:重要文化財 1283年
  観経曼荼羅図:県指定文化財 南北朝時代
  聖観音立像:市指定文化財 11世紀
  本堂跡地:県指定史跡
  参詣道丁石群:市指定史跡
2)近江西国三十三ヶ所霊場第13番
3)訪問日:2007年10月21日

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                 山門

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                 本堂跡

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               <重文>九重石塔

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               <重文>九重石塔

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                 政所


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